4インチ用ガス対策ポンプ

長湯温泉宿房翡翠之庄様

― 4インチ用ガス対策ポンプが効果を発揮! ―
日本一の炭酸泉“長湯温泉宿房翡翠之庄”様に温泉ポンプを据付ました

長湯温泉は“にほんいちのおんせん県おおいた”としても有名な九州・大分県の竹田市直入町にあります、九住山系の東の麓に位置し、日本一の炭酸泉としても有名な温泉地です。
今回、弊社のポンプをご採用頂きました“宿房翡翠之庄”様は1992年12月にはプロが選ぶ日本の旅館・ホテル100選に和風の宿特別賞を九州で唯一受賞、また1997年にはJTBのお客様アンケートにて満足度第１位(９４点)に選ばれております。

一般的に良い温泉と言われる泉質ほど、温泉ポンプにとっては厳しいものです。長湯温泉も例外ではなく、効能が高い温泉付随の炭酸ガスが相手でした。

当初、他社製の２３段のポンプが据付けられておりましたが、炭酸ガス量が多く、9分運転で1分の休憩（ポンプ停止）をタイマーで制御しないとガスでポンプがロックして壊れてしまうというものでした。
ここの源泉を熟知されておられる別府のボーリング会社様よりご相談を頂き、弊社の4インチガスセパレータ搭載のOPDH4W-50-5.5-23/3に少し手を加え、ガスロックが発生すれば運転電流値が変化するのを感知し、自動的にポンプを停止・一定時間後に自動復帰をするアンダーロード装置を搭載した制御盤を投入することとなりました。

ポンプ据付けの当日の11月28日はそれまでの寒さがうそのような陽気につつまれ、汗ばむ工事でした。朝から160mに据付けている既存ポンプを引揚げ、当社のガスセパレータ搭載のポンプが据付けられたのは午後3時頃のことでした。

いよいよ運転開始、自動運転で電源を投入しガスロックまでの時間を確認・・・ガスロックしません。
結局、当日は5時過ぎまで運転しましたが、全くガスロックせずに温泉を汲みあげ続けました。
支配人曰く、連続運転で温度もあがってきており、このままの状態を維持できれば･･･とのことでした。
結局、その日はそのまま運転が継続されて、少しの希望を胸に後日に再度、運転状況の確認にお伺いすることとなりました。

12月11日、再び“宿房翡翠之庄”様を訪問、支配人にその後の状況をお伺いしました。すると前回の11月28日以降、１３日間まったくガスロックせずに連続運転が実現できているとの事でした。
これまでガスロックに苦しみ、９分運転で１分休憩のサイクルで５ヶ所の設備への同時給湯がままならず、３ヶ所への同時給湯で残りの２箇所への給湯を順番に切替て運営されておられましたが、同時に５ヶ所に給湯ができるようになり温度も上昇したということで、施設の皆様が大変喜ばれておりました。

今回設置させて頂きました制御盤には、右の写真のような運転回数・運転時間を記録する機能が付いております。
据付け後に試運転を行い、一度電源を切って本稼働をしたので運転回数は２回、運転時間は309.8時間と表示されております.
一度もガスロックが無かったのはこの積算運転回数・時間を見れば一目瞭然でした。

新年を迎え、もう少しするとシーズンはいよいよ春が訪れます。
長湯温泉は大分市や別府市、湯布院からも車で約１時間程度の位置にあり、近年は別府や湯布院などの観光地は海外でも知られ、多くの外国人が観光に来られます。そんな中でここ、長湯温泉はのんびりと心身ともに休息ができる温泉地であり、また自慢の日本一の炭酸泉は含重炭酸土類泉（炭酸水素塩泉）と単純二酸化炭素泉の二系統の炭酸を多く含む、入浴すると気泡に包まれる炭酸泉です。
泉質はマグネシウム・ナトリウム・カルシウム等が含まれ、1000ml中の遊離二酸化炭素含有量が平均770ｍg、1000ｍg以上の高濃度の炭酸泉も存在し古くから温泉療養として飲泉が行われてきました。
近くには滝廉太郎の荒城の月で知られ、『日本さくら名所100選』に選定されている岡城阯や、環境省選定「名水百選」に選ばれた竹田湧水群が点在します、お近くに来られましたら是非、皆様も“宿房翡翠之庄”で日本一の炭酸泉を堪能されてはいかがでしょうか？

九州支店
近藤