過酷なエチオピア現場での経験
エチオピアの水インフラ事情
社長メッセージにもあるように、エチオピアでの水インフラはまだまだ発展途上であり、子供たちが牛や馬にポリタンクをぶら下げ、家から1~2時間かけて水を汲みに行っています。
無償教育の実態があるにも関わらず、水汲みの仕事があるせいで学校に通えない大勢の子供達がいるのが現状です。
そこでエチオピアへのODA草の根無償※案件で弊社のタンデム式ソーラーポンプシステムが採用され、昨年の10月に据え付け工事をしてきました。
※ 草の根無償(草の根・人間の安全保障無償資金協力)案件とは、人間の安全保障の理念を踏まえ、開発途上国における経済社会開発を目的とし、草の根レベルの住民に直接裨益する、比較的小規模な事業のために必要な資金を供与するものです。
現地調達でのポンプ据え付け
据付現場のエチオピア南部オロミア州は標高約2000mで、少しの運動をするだけで息苦しくなり、とても乾燥している場所でした。
先に送っておいた部材の一部が盗まれており、現地で何とか使える部材を市場で探し回る必要がありました。また現地には揃った工具も無く、日本から持って行った工具と現地で集めた部材を総動員してポンプの据え付けを行う必要がありました。
ネットも繋がらず、お湯も出ず、豆電球一つの部屋で・・・
現地で泊まったホテルは1泊750円。明かりが豆電球しか付かず、ネットも繋がらなかったため、暗くなると何もすることが無く、スマホで音楽を聞きながら惚けて寝るだけの部屋でした。
蚊帳の中で羽虫とダニに怯え、ゴキブリが顔に這いよってきて飛び起きた朝、もう二度とエチオピアには来まい、と決意しました。
それでもポンプから水が出た時には・・・
十分に物が無く電気も無い場所で、何とか工夫を凝らしてポンプ設置をすることができました。
水が出るとすぐに子供たちが牛や羊を引き連れて水を求めて集まってきました。
現地の様子(YouTube) |
子供たちが面白がって何度も私の名前を呼び、はしゃぎ回り、喜びを表わしていました。私の名前を次々に呼ぶ子供たちの笑顔を見た時、この仕事をして本当に良かったと感じました。
おかもとポンプの経営方針の中に『経営理念を大切にし、国際社会に貢献します』と言うものがあります。恥ずかしながら今まで単純な言葉として捉えていた経営方針なのですが、人の為になる仕事と言うものを実際に体験したことで、これが自分の求めていた仕事像なのだと確信するまでの経験となりました。
その後、村長さん率いる村の人達が貴重な羊をその場で仕留め、羊肉をご馳走してくれました。
最後に英語ですらない現地語でお祈りをしてくれ、それでも感謝の気持ちが伝わってきました。
おかもとポンプでは現在、一緒に働きたい方を募集しています!
おかもとポンプでは今までに45ヵ国103ヵ所ものODA開発援助輸出をしています。今後も国際社会へ貢献できるよう、人々の為になる仕事ができるよう仕事に励みたいと考えています。
おかもとポンプと言う会社は小さいながらも世界中で活躍しているポンプメーカーです。また、創立101周年を迎える会社の歴史と独自の技術力は国内外様々な場所で活躍をしています。
社員数は多くはなく、色々な業務を兼任しているのが現状です。ですがその分、国内外の出張や現場対応等、とても多くの経験をすることができ、自身のスキルアップを目指すことが出来る会社です。一つの業務だけでなく多くの経験をしたい、人の為になる仕事をしたいと考えている皆様のエントリーを心からお待ちしております。詳しくは採用ページをご覧ください。