東日本大震災で甚大な津波被害となった女川町。
女川町は南三陸金華山国定公園牡鹿半島の基部に位置し、世界三大漁場の三陸金華山沖漁場に近いことから、多種多様な魚貝類が漁獲され地元漁港に水揚げされている漁師まちです。
本プロジェクトは一般社団法人 全国さく井協会様によって、災害時でも利用できる水を確保することを目的として災害に強い井戸を設置したものです。
井戸ポンプは上水道の断水や停電でも人力で揚水できる手押しポンプを設置し、合わせて通常時は公園や芝生の散水用として動力で利用できる設備としました。
今回、弊社で協力させて頂いた設備は「女川駅前広場コミュニティー井戸」における手押しポンプと電動水中モータポンプユニットを組み合わせた併設型です。
井戸本体は20mの深度で200mmの仕上り。手押しポンプはZO-Ⅲ-1200型を採用し、深井戸用シリンダーDWC-4Ⅲとの組合せとしました。
水中ポンプ本体には定圧給水方式のOPD4-25-0.45-9(1φ×100v×450w)とOU-4505の組合せのユニットを選定。揚水管にはステンレス製を採用しました。
震災から5年が過ぎ、復興シンボルがまた一つ増え確実に前進している女川町。
“水”の大切さを次世代へ継承していくシンボルとして活用して頂きたいと願っております。
復興計画目標「とりもどそう笑顔あふれる女川町」、一日も早く地元住民の方々が安心して生活できるよう、今後とも協力させていただきたいと心より思っております。
営業部 間弓
2016.2