外務省の経済社会開発計画(無償資金協力)- ホンジュラスへ行ってきました
ホンジュラスでの水中ポンプ据付指導を通じて
この度、外務省の経済社会開発計画の一環として、ホンジュラスへ納入した水中ポンプ一式の据付指導を行いました。ホンジュラスは中米に位置する国で、スペイン統治時代の面影を残すカラフルな街並みが印象的です。事前には治安面への懸念もありましたが、実際に訪れてみると、地域や時間帯を意識して行動すれば安心して過ごせることが分かりました。現地の方々も親切で、的確なアドバイスをいただけたことが心強かったです。
限られた環境でも最大限の成果を
トレーニング中は、現地の状況に応じて柔軟に対応しながら、現地スタッフと協力して進めることができました。日本とは異なる環境の中で、状況に応じた対応力や創意工夫が求められる場面が多く、技術者としてのこれまでの経験や柔軟性を活かす貴重な機会となりました。そして何より、技術者としての真価が問われる場面でもあり、大きなやりがいを感じる現場となりました。
現地ニーズに寄り添ったトレーニング
据付指導では、必要機材が揃わなかったため、実際の井戸への設置は見送りましたが、地上での施工デモンストレーションを実施。終了後には確認テストも行い、参加者が正しい施工イメージを持てるよう工夫しました。当初の予定からの変更はありましたが、現地の要望を丁寧に汲み取り、今ある資材でどこまで対応できるかを模索することで、実践的なトレーニングを提供することができました。
参加者の皆さんは、日本の技術に強い関心を持ち、私の説明を真剣に聞き、細かな手順までしっかりと吸収してくれました。その姿勢からは、学びへの意欲と活気が感じられ、私自身も大きな刺激を受けました。
今後の展望
おかもとポンプは、今後も開発途上国における厳しい環境の中で、現地の人々に寄り添いながら、持続可能な海外事業を展開してまいります。技術だけでなく、心の通った支援を通じて、より良い未来づくりに貢献していきたいと考えています。
P.S. ホンジュラスでは、ランチが1,000円以上、夕食は1,500~2,500円ほどと、食事の価格は日本よりも高めでした。帰国後、日本の物価の安さを改めて実感しました。
技術部 2025.10.